出張中はてんやわんやで、ブログを更新したいのに、ネット環境や忙しさ(こちらが大半)で、タイムリーな情報発信はできやせん。
9月10日から25日にかけて2週間、インド・ムンバイとデリーに出張してきました。ほとんどムンバイ郊外の村で、IPPF(国際家族計画連盟)のインドの加盟協会であるFPAIというNGOの活動を視察していました。
インドの女性が抱える問題は、2週間で理解できるほど単純でもなく、少なくなく・・・同じ女性として、彼女たちが置かれている立場に何とも言えない気持ちになって帰国しました。
一言とっても心に残っている言葉は、Women are a burden of a familyという言葉。女性として生まれてきただけで、家族にとって負担としてみなされてしまうとのこと。
それはダウリー(結婚時に、女性の家族から男性の家族に持っていかなくてはいけないお金や高価な贈り物)だったり、お葬式は男性しかあげられず、そうしないと成仏できないとか、女性は結婚したら相手の家族のものになってしまうから、結局自分のところに残らない、家族の名前を継ぐのは男性、男性は結婚しても自分の家族のところに残るので自分たちの面倒を見てくれる。
そんな色んな社会的、文化的理由から、男の子が求められる実態がありました。男女比が大きく開いてきていて、平均で、男性10に対して女性9といった割合。ひどいところだと、10対8。
こうなるには、赤ちゃんが女の子だとわかった時点で中絶する人がいるということ。インドではsex selective abortionといわれますが、非合法です(中絶自体は合法だけど、性別が理由になってくると非合法になる)。なので、そういう中絶をした医師も罰せられます。いわゆる闇の中絶になるわけですが、ムンバイ市内だけでも今年8月で、250件のクリニックが取り締められ、閉鎖されたそうです。
女の子を産んだ母親は、嫁いだ先の義理の両親や旦那から責められ、DVを受けることすらあるそうです。実際に、7人女の子を産んで、8人目が男の子だったという、男の子を産むまで頑張った女性に会いました。産んでも産んでも女の子しか生まれない女性は捨てられたりすることもあるとのこと。
生まれた女の子は、男性の家族のものになってしまうから、教育を受けさせてもしょうがないといった意見も多かったり、お金がなくて教育を受けさせられないとか、女性が教育を受けるまでに、色んな理由で壁が立ちはだかっていました。一方ではいい旦那を捕まえるために、女児にも教育をちゃんと受けさせなくてはいけない、農業では収入が不安定だから、企業等で働いて安定した収入を得るために女児も教育を受けなくてはいけないなど、農村部でも社会的ステータスのための教育だったり、生きる術の一つとしての教育だったり、様々な意見がみられました。
でも一番大きな壁は、家族に男児と女児がいた場合、教育の投資を受けるのは男児が優先されるということ。
ダウリーが法律で禁止されていても、根強くインド社会に残っていました。インドでは女性が結婚することを、she marries "off"と言っていました。普通、marry "with"といった具合になると思うのですが、完全に自分の下を去るというニュアンスが伝わってきました。
問題が複雑に絡み合っていて、とても2週間では噛み砕けません。
見てきたこと、感じてきたことを、これからブログで報告していきたいと思っています。

スラムの女の子。

農村にあった学校に通う女子たち。恥ずかしがって中々写真を撮らせてくれなかった(笑)。リボンがかわいい。